サッカーJ1で首位に立ち、連覇を目指す川崎フロンターレ人気が過熱している。ホームの等々力陸上競技場(川崎市中原区)で20日に行われるヴィッセル神戸戦(午後7時開始)のチケットは即完売。クラブは急きょ、メインスタンド前で「パブリックビューイング(PV)」を開催することを決めた。「ハロー!ウィン(勝ちよ来い)」と銘打った試合前イベントからボルテージを上げていく。
等々力でのゲームは9月22日以来、1カ月ぶり。加えて神戸には今夏、世界的なスタープレーヤーのイニエスタ選手が加入した。川崎初見参となることから、後援会員向けの先行販売では、ビジターの一部シートを除いて30分ほどでチケットが完売した。あまりの人気ぶりにクラブスタッフは「こんなことは今までなかった。ありがたい話」と感謝する一方、「入場できないファンには本当に申し訳ない」とも。
等々力でのPV開催は2016年11月のJリーグチャンピオンシップ準決勝以来。直接観戦できないサポーターにも熱気を味わってもらおうと、午後3時開始のイベント「KAWAハロー!ウィンPARTY」にも力を入れる。会員制交流サイト(SNS)では、選手のコスプレが人気で、ストライカーの小林悠選手が人気キャラクターのアンパンマンに扮(ふん)したり、FW斎藤学選手が王子様姿になったり。試合前日までSNSで話題を提供し、サポーターの熱気を高めている。
当日は等々力競技場を“城風”にアレンジ。仮装した選手たちの肖像画も飾る。ハロウィーン特別のスタジアムグルメを用意するほか、仮装姿の来場者には菓子をプレゼントする。クラブスタッフは「チケットがなくても、等々力競技場を中心に楽しめます」とPRしている。
問い合わせは、フロンターレ電話(0570)000565。