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【ルヴァン杯】挑戦5度目、呪縛解けた 川崎、悲願の頂点

川崎フロンターレ | 神奈川新聞 | 2019年10月26日(土) 22:52

うれしそうに優勝カップを抱きしめる中村
うれしそうに優勝カップを抱きしめる中村

 川崎GK新井がハーフウエーラインまで激走する。胸に抱えるボールは札幌が放った6本目のPKだ。5度目の決戦で死闘を制し、狂喜乱舞のスタンド、ピッチのイレブン、スタッフが一様にはしゃぎ回る。38歳の中村も「俺は3度負けてきた。これをずっと焦がれていた」と令和で最初の優勝カップを抱きしめた。

ルヴァンカップ、川崎フロンターレ初優勝 5度目の決勝、悲願達成

 準優勝は4度。決勝でいまだ無得点だったイレブンは、「呪縛」の深淵(しんえん)を見た。阿部が同点ゴールを決め、後半43分に主将小林が勝ち越し弾を放っても「本当のヤマ場はその後」(小林)にあった。終了間際のラストプレーで失点。延長戦に突入した。

 破っても、破ってもまた現れるさらなる壁。延長前半6分に谷口がレッドカードを受け、与えたFKを直接決められた。疲労困憊(こんぱい)の最終盤にリードを奪われ、10人での戦いを強いられていた。

 「リーグ2連覇で培った落ち着き」(中村)が発揮されたのは、延長後半だった。4分、長谷川が左サイド深くで仕掛けたCKを起点に、小林の同点弾が生まれた。

 そして運命のPK戦。中村でさえ「心臓がバクバク」したというスポットまでの道のり。ボールをセットし、「見上げたら(ゴール裏が)青かった。蹴りやすかった」。主審のコイントスで川崎側に決まったことが選手に勇気を与えた。

 中村は言う。「この先何があっても『あの決勝を超えることはない』と自信を持って戦える」。苦難に打ち勝ったフロンターレがまた一歩、常勝軍団に近づいた。

小林、有言実行の2ゴール

 「タイトルを取る試合でゴールを決めるのは自分」。そう信じて疑わなかった小林が有言実行の2得点だ。

 
 

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