帰国から一夜明けた19日、J1湘南の日本代表DF遠藤は元気にチームに戻ってきた。敵地で迎える22日のリーグ最終節の広島戦に向け、「疲れは少しある」と言うものの「ラストなのでしっかり勝ちたい」と表情を引き締めた。
気持ちは既に切り替わっている。
17日のワールドカップ(W杯)アジア2次予選のカンボジア戦は前半のみの出場。「ミスが多かったのは反省としてある。うまくやろうとしすぎた」。そう反省しながらも「前の選手とどうコミュニケーションを取るか。今回は評価が上がったとも思っていない」と課題から逃げていない。
「自分がどう成長していくか見せないといけない。まだまだです。チャンスをつかむためにやっていく」。海外志向の強い22歳は心が沸き立っているようだ。
年内最後の代表戦は終わったが、日本で最も多忙であろうJリーガーの一人、遠藤の戦いは今後もっと熱くなる。
リーグ最終戦後は、U-22(22歳以下)日本代表主将として臨む来年1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選への準備が続く。現在5クラブの獲得オファーを受けており、移籍か残留かの決断でも注目を集めそうだ。
「A代表のことは一度忘れて、広島に勝ち、U-22に行ければいい」。目の前の一戦に集中する姿勢を貫く。