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神奈川大学野球春季リーグあす開幕 1部6チーム紹介

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年4月4日(月) 15:49

昨秋のリーグ戦で8度目の栄冠をつかんだ桐蔭横浜大。この春を制するのはどのチームか
昨秋のリーグ戦で8度目の栄冠をつかんだ桐蔭横浜大。この春を制するのはどのチームか

 神奈川大学野球春季リーグは5日、横浜スタジアムで開幕する。秋春連覇を狙う桐蔭横浜大をはじめ、昨秋のリーグ戦2位の関東学院大や同3位の横浜商大、神奈川大、神奈川工大、横浜国大が5月24日からの最終週まで熱戦を展開する。

 優勝校は全日本大学選手権(6月6日から7日間・神宮球場、東京ドーム)に出場する。激戦が予想されるリーグ戦を制するのは、どのチームか。6校の陣容と注目の3選手を紹介する。

桐蔭横浜大

秋春連覇へ手応え



 過去6季で4度のリーグ制覇を誇る神奈川の王者には、昨秋の神宮大会出場にあと一歩まで迫ったメンバーが多く残る。リーグ戦の戦い方を分かっている選手がそろい、齊藤監督は「選手が自信を持っている。目の前の一戦一戦を大事にしながら、リーグ優勝、日本一を目指していく」と秋春連覇への手応えを口にする。

 昨秋ベストナインを獲得したエース高橋拓の存在が大きい。昨秋の防御率がリーグ1、2位だった齊藤友、平野の両右腕も控え、投手陣の層は厚い。隙のない守りで無駄な失点を防いでいく。

 打線は主将の小野瀬、田港、本夛が不動の中軸。1、2番や下位打線には調子のいい選手を起用して、チームを活性化させる。
   
フル稼働誓うエース 高橋拓巳 

 2年時からマウンドを守り続けて通算14勝4敗。2度の秋制覇の原動力になった左腕が今季もフル稼働する。


桐蔭横浜大・高橋拓巳選手
桐蔭横浜大・高橋拓巳選手


 持ち味は最速145キロの直球とスライダーやチェンジアップ、ツーシームなど多彩な変化球。「負け数が少ないことがいい投手の条件」。勝ち星で並ぶプロ注目の神奈川大の150キロ左腕濱口(通算14勝10敗)を安定感で上回る。

 最上級生となり、「常に準備して勝ちにいく」と初戦の先発に加え、2戦目以降のリリーフでも大車輪の活躍を誓う。過去2年は春に神大、秋は桐蔭大が優勝。初の大学選手権のマウンドに向け、「濱口との投げ合いが鍵。そこを取れば優勝に近づく」と意気込む。

 たかはし・たくみ 投手。左投げ左打ち。175センチ、74キロ。群馬・前橋育英高。法学部4年。



横浜商大

サウスポー陣充実




 レベルの高い左腕をそろえた投手陣を中心に、5年ぶりのリーグ制覇に向けて陣容が整う。佐々木監督は「勝利への意識の高さ」をテーマに掲げ、オープン戦を数多くこなし、強豪相手でも最後まで食らい付く野球を求めてきた。

 充実のサウスポー陣は、一昨年から実績を積み重ねてきた左澤のほか、昨年力をつけた庄司、力投派の山本、成長著しい渡辺と駒がそろっている。右腕小松田にも期待がかかる。

 打線は、昨秋リーグトップの9打点と勝負強い谷口に加えて、昨秋に打率3割に乗せた荒井と大城が中軸を担う。佐藤広がリードオフマンに定着したほか、遊撃では1年の秋山が頭角を現しており、将来が楽しみな存在だ。

信頼厚いチームの顔 谷口諒

 佐々木監督が信頼を寄せるチームリーダーだ。2年時から4番を担ってきた勝負強い打撃に加え、主将として「プレーでも私生活でもチームの顔となる選手でいたい」とナインを引っ張っている。


横浜商大・谷口諒選手
横浜商大・谷口諒選手


 昨秋のリーグ戦では3本塁打、9打点をマークして打点賞とベストプレーヤー賞に輝いた。「チームの柱として、アウトになったとしても、みんなが納得する打席内容で、チームにいい影響を与えたい」

 強豪の愛媛・済美高でも4番を務めたが、甲子園出場はかなわなかった。人一倍勝利に飢えるリーダーは「あと2回しかチャンスはないので、絶対リーグ優勝したい」と闘志を燃やす。

 

たにぐち・まこと 三塁手。右投げ右打ち。180センチ、90キロ。愛媛・済美高。商学部4年。

神奈川工大

若手の成長に期待




 昨年のレギュラーのうち、エース渡邉啓をはじめ、5人の選手が卒業。新田監督は「抜けた穴に若手がどこまで食い込めるか」と、チームが掲げるリーグ優勝への課題を口にする。

 制球力を武器にテンポ良く投げ込む変則派左腕の眞下が、新エースとして投手陣を支える。低めに投げきる左腕島村、切れのある球を投げる2年大峯も成長している。

 秋のベストナインに選出された主将関根がリードオフマンとして打線を引っ張る。俊足の田島、パワーヒッターの横須賀、鋭い打球を飛ばす小椋もおり、層は厚い。守りでは2年の遊撃手沼田が安定。同じく2年の捕手高村が、野手陣をいかにまとめられるか。

横浜国大

貪欲に勝ち点取る




 昨秋は2012年秋以来の1部参戦だったが、勝ち点を奪えないまま最下位に沈んだ。田中監督は「貪欲に勝ち点を取りにいき、リーグ戦をかき回す」と意気込む。

 エースの3年北川が課題だった制球力を高めて投手陣をまとめる。140キロ台の直球と、スライダーなどの変化球で打者に的を絞らせない。昨年力をつけた永井とアンダースローの野坂、若手の2年赤岡にも期待がかかる。

 打線はスピードがある杉山が出塁し、オープン戦でほぼ毎試合打点を挙げている4番新井にチャンスを回したい。長打が期待できる主将の佐々木は、守備でも捕手として野手全体を引っ張る。野澤、島村の2年生2人も成長株だ。

神奈川大

勢いに乗れるか鍵





 昨春優勝し全国4強入りを果たしたものの、秋はリーグ4位に終わった。古川監督は「チームの雰囲気はとても良い。開幕から勢いに乗れるるかが鍵」と雪辱を誓う。過去の自分たちを乗り越えようと、チームは「超越」をスローガンに掲げ、春連覇を目指す。

 昨年6月の全日本大学選手権で最優秀投手に選ばれた絶対的エースの150キロ左腕濱口が大黒柱だ。兒玉は制球力でアピール。2年中野も楽しみな存在。

 野手は昨季までの主将胡麻らレギュラー陣5人の穴をどう埋めるか。打線は俊足の濱元が出塁し、横浜隼人高出身の新主将小室らがかえして流れをつくりたい。遊撃手の2年夏井は安定した守備で内野をまとめる力がある。

関東学院大

互いに補い総力戦




 一昨年秋から3季続けて2位に終わっている名門が、8季ぶりのリーグ制覇を期している。

 昨年までチームをけん引した若林(JR東海)のような絶対的エースが不在。鈴木監督は「5、6本の矢が束になって、お互いを補っていく。総力戦で戦うことになる」と言う。2年の日暮のほか、福本、久保田、藤崎の1年生ら期待される顔ぶれは若い。リーグ戦を通じて柱ができるかが焦点だ。

 野手陣は、昨秋の関東地区選手権準々決勝で大学ナンバーワン右腕の田中(創価大)と対戦したメンバーの大半が残っており、経験十分だ。4年の正木、拝崎が内外野の核となって打線も引っ張るほか、東原、宍倉、大石、秦ら力のある選手がそろう。

広角打法 さらに磨き 正木慎也 

 昨秋はリーグ2位の打率3割4分5厘を記録。主将に就任した今季は持ち味の広角打法に、さらに磨きをかけている。


関東学院大・正木慎也選手
関東学院大・正木慎也選手


 入学以来、2位が4度、3位が2度。リーグ最多54度の優勝を誇る名門にいながら頂点を味わっていない。昨秋は桐蔭横浜大から勝ち点を奪ったが、優勝に届かず、「下位のチームに負けたり、終盤の弱さがあった」と振り返る。

 悲願の優勝に向けて、これまで下級生が行っていた寮の掃除やグラウンド整備を、4年生が率先して行う体制に改めた。「自分たちがやるべきことを人任せにしていたら、それが野球に出てしまう」。先頭に立って、チームを勝利に導く。

 

まさき・しんや 一塁手。右投げ左打ち。184センチ、75キロ。福岡・筑陽学園高。経済学部4年。

 
 

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