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ドラフト 運命の日へ(5)日本生命・高橋拓巳(投手) 雑草魂で勝利に執念

スポーツ | 神奈川新聞 | 2018年10月23日(火) 02:00

侍ジャパンのユニホームに袖を通し、アジア大会準優勝に貢献した日本生命・高橋拓巳
侍ジャパンのユニホームに袖を通し、アジア大会準優勝に貢献した日本生命・高橋拓巳

侍ジャパンのユニホームに袖を通し、アジア大会準優勝に貢献した日本生命・高橋拓巳
侍ジャパンのユニホームに袖を通し、アジア大会準優勝に貢献した日本生命・高橋拓巳

 桐蔭横浜大時代に互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、5度のリーグ制覇に貢献したホンダ・齋藤友貴哉と日本生命・高橋拓巳。二人はプロで投げ合うことを夢見ている。

 「プロ入りへ、もう後がないと思って必死にやってきた」と日本生命の高橋は語る。

 昨秋の社会人野球日本選手権で準優勝して敢闘賞も受賞した左腕。今夏の都市対抗大会は大阪ガスの補強選手として4戦に登板して8回1/3無失点と優勝に貢献した。ジャカルタ・アジア大会では社会人「侍ジャパン」日本代表として銀メダル獲得。最速148キロの鋭い直球で勝利を呼び込む、中継ぎへと成長した。

 球界の王道を歩んできたようにも見える高橋だが、自らを「ハングリーな雑草投手」と称す。群馬の強豪・前橋育英高から桐蔭横浜大へ進んだが、同学年の齋藤友貴哉とは違い「非推薦組」。制球力を磨いて1年秋から登板機会を得て2年にはエースに成長した。

 その左腕が大学球界に名をとどろかせたのが4年春、現ベイスターズの浜口遥大と投げ合った神奈川大戦だ。1-0のタイブレーク十回2死満塁で最後の打者を空振り三振に仕留めるまで、「負けたくない。マウンドを譲る気はなかった」と、ダブルエース齋藤へのライバル心を胸に完封勝利をマークした。

 大学時代は浜口(20勝)を上回るリーグ通算21勝。「最高の投手と競い合った4年間」の経験を一発勝負の社会人の舞台での飛躍につなげた。

 下馬評では齋藤の評価が高いが、勝利に執念を持ち続けてきた左腕は「プロの世界で大学時代のライバルに投げ勝ちたい」と意気込む。

たかはし・たくみ 群馬・利根中-群馬・前橋育英高-桐蔭横浜大-日本生命。投手。175センチ、75キロ。左投げ左打ち。24歳。

 
 

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