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私たちが目指した“キャプテン翼” 壁に挑むサッカー女子

スポーツ | 神奈川新聞 | 2020年3月7日(土) 12:00

 「女がサッカーなんて…」。サッカー選手を志す女性にこうした言葉が向けられた時代は長かった。2011年の女子ワールドカップ(W杯)で日本代表「なでしこジャパン」が優勝し、風向きは大きく変わった。それでも、生活との両立や競技を長く続けられる環境整備など女子サッカーを巡る課題は依然多い。そうした「壁」に三浦市出身の2人が挑んでいる。一人は静岡の強豪クラブチームを率いる監督として、もう一人は横浜のクラブチームの選手兼コーチとして。サッカー女子の価値を高めるゴールをめがけ、駆け続ける。


横須賀シーガルズでかつて共にプレーし、交流を続ける渡邉亜紀さん(右)と山本絵美選手(渡邉さん提供)
横須賀シーガルズでかつて共にプレーし、交流を続ける渡邉亜紀さん(右)と山本絵美選手(渡邉さん提供)

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 「サッカーを通じさまざまな経験をして、成長してほしい」。“サッカー王国”で園児から中学生までの女子選手育成に励む渡邉亜紀さん(45)は、そんな思いを抱く。

 選手として一度引退し、結婚を機に移り住んだ静岡県藤枝市で、藤枝順心高校の下部組織となるジュニアユースの女子クラブを創設したのが約15年前。米国へ遠征して多感な時期の子どもたちを「世界」に触れさせるなどしながら、監督として全国大会に6度出場する強豪に育て上げた。多くの教え子を送り出している同高女子サッカー部は、ことし1月には4度目の全日本選手権優勝を果たした。

 「サッカーがしたかったのにできなかった子どもの時の経験が今につながっている」。そう語る渡邉さんは元日本代表・澤穂希さん(41)よりも4学年上。女子選手になかなか光が当たらない時代を生きてきた。

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 三浦市の三崎で育った少女が、サッカーを始めたきっかけは漫画「キャプテン翼」だ。主人公の大空翼がサッカーに向き合う姿を見て「自分も」との思いが芽生えた。

 だが、地元の三崎小のチームには入部できなかった。理由は性別。「今でこそ『なでしこ』として有名になっているけど、当時は『女がサッカーなんて』という風潮。男だからできる、女だからできない、というのは悔しかった」。キャプテン翼に登場する少女は応援団長だった。

 三崎中には、2歳上の先輩が立ち上げたサッカー女子の同好会があった。部活としては認められずグラウンドの隅で練習に励む日々だったが、「つらさよりもサッカーをできる喜びが勝った」3年間だった。

 津久井浜高校に進学すると、再びサッカーができない環境に直面した。女子がプレーできる場を作ろうと教師に直談判すると難色を示され、思わぬ言葉が返ってきた。「男子サッカー部のマネジャーならいいよ」

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