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揺れるスポーツ現場(1)
【コロナの衝撃】不安と責任のはざま Bリーグ・川崎

川崎ブレイブサンダース | 神奈川新聞 | 2020年3月17日(火) 05:00

 猛威を振るう新型コロナウイルスがプロ野球やJリーグ、高校野球など県内のスポーツ界にも大きな影を落としている。大会の中止や無観客試合の実施が相次ぎ、活動の自粛を強いられている現場のいまを追った。

◇◇◇

 「これが今シーズン最後の試合になる可能性がある。この一戦を大切に戦ってほしい」


無観客で再開されたBリーグ。川崎・ファジーカスら選手たちは未知なる敵とも戦いながらプレーする=15日、川崎市とどろきアリーナ
無観客で再開されたBリーグ。川崎・ファジーカスら選手たちは未知なる敵とも戦いながらプレーする=15日、川崎市とどろきアリーナ

 15日午後、とどろきアリーナ。この日を含めて残り21試合ながら、試合前のロッカールームを訪れたB1川崎の元沢伸夫社長は悲壮感を漂わせ、選手やスタッフにこう語り掛けた。

 リーグ再開となるはずだった前日14日、対戦相手の北海道の3選手が体調不良を訴え、急きょ試合中止が決定。この日は予定通りに実施されたものの、別会場では審判の発熱で1試合が中止に追い込まれた。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、Bリーグは2月28日~3月11日の計99試合を延期。チャンピオンシップの方式や決勝の日程を変更し、無観客で再開すると判断したばかりだった。

 全日程を消化できるギリギリのタイミングだったことに加え、各クラブの放映権収入など台所事情にも配慮した。さらに、プロ野球やJリーグに先駆けることによって「自粛ムードを打ち破りたい」(Bリーグ関係者)という思惑もあったが、拙速感は否めなかった。2日連続の試合中止で先行きは不透明になった。

 選手の間にも動揺が広がっている。本場アメリカのNBAは中断し、滋賀の米国出身3選手は感染への不安から試合を欠場。15日の試合後、日本代表の川崎・ファジーカスも2日前まで出場の可否について悩んでいたと明かした。

 「自分には5カ月の娘、2歳の息子がいる。もし菌を持ち帰って、感染したらと思うと怖い。子どもとハグやキス、触れ合う機会がある。平凡な日々を過ごせるように、神様に祈るしかない」。クラブは再開に当たって、出場の判断を各選手に委ねていたという。

 リーグは21日以降に予定していた試合の開催可否を、あらためて検討するという。

 今季限りでの引退を表明している北海道の49歳折茂は、「プロとして無観客でやる意味が本当にあるのかという思いが強い。バスケに集中できる状況ではないことは確か」と打ち明ける。

 日本代表のキャプテンを務める川崎の篠山も思いを込めた。「勇気を持って決断したことを思い切りやるだけ。無観客で再開することや、試合をする、しないに対して、これが正解なのかどうか。今決めるのは難しい」

 リーグ、クラブ、選手それぞれが、不安と責任感のはざまで戦っている。

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