バスケットボールの第94回天皇杯・第85回皇后杯全日本選手権(日本バスケットボール協会主催、共同通信社共催)2次ラウンド第1日は1日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館などで行われ、神奈川勢はBリーグ1部(B1)の横浜と川崎がともに勝ち上がった。
横浜は序盤から攻撃がかみ合い、112-80で信和建設を下した。川崎は攻守ともに危なげなく、117-52で曙ブレーキ工業に大勝した。
第2日は2日、同体育館などで行われ、横浜は前年覇者の千葉と、川崎は三遠とぶつかるほか、Wリーグの富士通がミツウロコとの初戦を迎える。いずれも勝利すれば8強進出が決まる。
橋本 殻破る活躍
3点シュート 7本
Bリーガーの意地だ。実業団チーム相手に格の違いを見せつけたのは、今季富山から横浜に移籍したシューティングガード橋本。積極的にリングを狙い、計7本の3点シュートを射止めるなど29得点を荒稼ぎした。
「今シーズンは思うようにプレーできていない。何も考えずに打っていった」。“海賊”の仲間入りを果たしたものの、目立った活躍ができず、リーグ戦では1試合の平均1・2得点。「ここまでは底辺だった。天皇杯でアピールしていこうと挑んだ結果が出てくれて良かった」と充実の表情だ。
今季、チームは19歳のハンターや法大3年の中村ら勢いのある若手選手を補強。近大を経て大阪、富山でプレーしたキャリアを持つ26歳も「まだまだ若手の気持ちでやっている」と負けてはいない。
前回王者の千葉とぶつかる2日の戦いへ、背番号7は「チャレンジャーらしくぶつかって、自分の持ち味を発揮したい」と短く言った。