社会人野球のJX-ENEOSを率いて日本一に4度輝き、1日付で東京六大学リーグの慶大新監督に就任した大久保秀昭氏(45)が同日、横浜市港北区のグラウンドで初練習に臨んだ。慶大で2人目となるプロ出身監督は「全勝優勝にチャレンジしたい。夢としてはパレード、日本一。大きな目標はこの三つ」と抱負を語った。
ブルペンで投球練習を見守った新指揮官は、捕手に「ランナー一塁を想定して、尻を上げて受けるとか、ステップまで(の動作を)する発想を持ってほしい」などとアドバイスしていた。
目指すチームスタイルは「点を取り合う方が見ていて面白いと思う。慶応はスモールベースボールじゃない」ときっぱり。2季ぶりの頂点を狙う来春に向け、決意を込めた。
選手とコミュニケーションを図るため、全部員と個人面談を行うという。「200人近くいる中で技術指導だけじゃなく、教育的なものも求められてくる。自分が過ごしてきた(大学)4年間はすごく充実していた。良かったな、と思える4年間にしてあげたい」と語った。
大久保監督は桐蔭学園高、慶大出身。日本石油を経てプロ野球の近鉄で5シーズンプレーした。
【神奈川新聞】