社会人野球の第89回都市対抗大会西関東予選は26日、横浜スタジアムでJX-ENEOS-東芝の代表決定リーグ戦1試合が行われ、5-2で勝った東芝が第1代表として10年連続40度目の本大会(7月13日から12日間・東京ドーム)出場を決めた。
東芝は同点の四回、柴原の二塁打などで勝ち越し。五回から救援した右腕岡本は4回2/3を3安打無失点に封じた。
最終日は27日、同スタジアムで三菱日立パワーシステムズ-JX(試合開始午後3時)の1試合が行われ、勝者が第2代表となる。
主将松本、新指揮官の思い応え
10年連続40度目の本大会出場を決め、東芝ナインは歴史の重みをかみしめながら歓喜に酔いしれた。
「新チームになった今年、絶対にここで負けるわけにはいかなかった」と主将松本。今季から平馬淳監督(42)が率いるチームの大黒柱はバットに思いを込めた。1点リードの五回無死一塁。高めの直球を振り抜き、勝利を呼び込む適時三塁打を放った。
昨季は会社が経営再建の苦境にあったが、夏の東京ドームで4強入りして社員を勇気づけた。だからこそ「このタイミングで監督を任された期待と重圧を感じていた」と、2009年まで選手としてチームをけん引した平馬監督は安堵(あんど)の表情を浮かべる。
野手出身の指揮官の下で好球必打を徹底し、代表決定リーグ戦の2連勝に実らせた。「神奈川を制したことが自分たちの強み。1点でも上回るんだという勝つ野球をするのが東芝の伝統」と松本。今季のスローガンは「RESTART~新たなる挑戦~」。次は8年ぶり8度目の日本一に挑む。