夏の甲子園と神奈川大会の中止を受け、県高野連が独自に開催する「県高校野球大会」第17日は22日、横浜スタジアムで準決勝2試合が行われ、ともに第1シードの東海大相模と相洋が決勝進出を決めた。相洋は夏の公式戦で創部初の快挙となった。
東海は7─1で三浦学苑に快勝。2投手の好リレーに加藤響(3年)と鵜沼魁斗(同)が本塁打で応えた。相洋は二回の7得点で主導権を握り、9─6で星槎国際湘南に競り勝った。
最終日は23日午後2時半から、横浜スタジアムで東海─相洋の決勝が行われる。
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横浜スタジアム
(1)東海大相模-三浦学苑(試合終了)
東海大相模
000 202 120|7
010 000 000|1
三浦学苑
【評】東海大相模が15安打7得点、投げても2投手の継投で1失点と攻守に力の差を見せた。四回に加藤の2点本塁打で逆転すると、六回には神里、茂谷、小島の長短3連打で2点を追加。以降も鵜沼の2点本塁打などで加点した。笠川、金城の両右腕は制球が安定し、危なげなかった。三浦学苑は二回に上村が先制アーチ。序盤まで互角の展開だったが、投手陣が中盤から強打にのみ込まれた。
○東海大相模・門馬監督 相手どうこうではなく、自分たちがサガミの野球を神奈川の決勝でやるか、やり切れるか。そこに尽きると思う。
○東海大相模・主将山村 チームで次につないでいこうと話していた。あと1試合。最高の形で終わりたい。
○東海大相模・加藤(四回に逆転2ラン) 初回の打席で踏み込めていなかったので、しっかり2打席目で修正できた。ここで打たないといけないという思いだった。
○東海大相模・鵜沼(八回に高校通算30本目となる2ラン) ヒットの延長線上が結果的にホームランになったのでうれしかった。引退するまでには30本は打っておきたいなと思っていた。
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●三浦学苑・樫平監督 3年生のための大会だったが、勝つことも追い求めた。ここで満足してはいけないが、両方を追えた夏となった。
●三浦学苑・主将立川 最後まで諦めず、挑戦者の気持ちで戦い抜けた。東海大相模の各打者の対応力は警戒していたけど、何もできなかった。
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(2)星槎国際湘南-相洋(試合終了)
星槎国際湘南
012 020 100|6
072 000 00X|9
相洋
【評】相洋は序盤の大量得点が効いた。0─1の二回2死から二宮の適時二塁打と鈴木の3点本塁打で逆転すると、さらに3四死球と2安打を絡めて一挙7得点。三回にも崎元、加藤の連続適時打で2点を加えた。5失点のエース本田を七回から継いだ右腕石井が相手の反撃を1点に抑えた。星槎国際湘南は3番手林が5回無失点と粘投。打線は七回に3点差に詰めたが、序盤の失点が重かった。
○相洋・高橋監督 (夏の公式戦で創部初の決勝進出に) 全てにおいて特別な夏なので、実感がないというのが素直なところ。投手陣がどこまで(東海大)相模打線に自分のボールを投げていけるか。4、5点までに抑えたい。
○相洋・主将加藤 (3点本塁打の)鈴木はやっぱり頼もしい。ハマスタでは中学校最後の試合で負けたので、高校では勝って終わりたい。
○相洋・崎元 決勝は3年生とやれる最後の試合。全力で頑張りたい。
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●星槎国際湘南・土屋監督 もう一つ上に行かせたかったけど、ノーシードから(横浜)隼人、桐光(学園)と強いところに勝ってよくここまで来た。成長した姿が見られたし、悔しいけど楽しかったな。
●星槎国際湘南・2年佐野(3安打3打点) 低く低くつないでいくぞと意識した結果。3年生と優勝したかった。来年こそ、相手に隙を見せず、つなぐ野球で勝っていきたい。
●星槎国際湘南・2年中平(五回に2ラン) 3年生ともっと野球をやりたいという思いが強かったので、(スタンドに)入ったときは本当にうれしかった。
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