アナザーヒーロー編 4/4
K100 いつもセットの腐れ縁 横浜市立南高・馬場さん
高校野球 | 神奈川新聞 | 2018年6月28日(木) 02:00
いつもセットの腐れ縁
南高校の黄金世代 馬場 秋広さん
高校で出会い、大学でもバッテリーを組み、就職先まで一緒だった。「腐れ縁だよ」と笑う。
横浜市立南高校の黄金世代だった。馬場秋広さん(66)はキャッチャーで、中村憲史郎さん(67)がエース。中学時代に県大会を制し横浜にも誘われた馬場さんに対し、中村さんの実力は当初からきしだった。
「背が高くてスポーツテストは上位だけど、打撃は全くだった」と馬場さん。投げることだけが及第点だった。
3年時の1969年春の県大会では優勝し、本紙の夏の大会展望では甲子園に最も近い高校と紹介された。「戦力はやはり私学が上でした」。勝つにはとにかく努力。その象徴が、中村さんだった。
「あいつは監督に言われなくても、延々と走っていた。だんだんと体ができてきて、すごい球を投げるようになってきた」