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教室に行こう
県立橋本高校(相模原市緑区)

教室に行こう | 神奈川新聞 | 2020年7月27日(月) 13:00

主張の妥当性求めて
言葉にこだわり、考えを的確に伝える


評議に向けた根拠を探す生徒たち(2019年撮影)
評議に向けた根拠を探す生徒たち(2019年撮影)

 「被告人の罪は極めて重い」

 「国語表現」の授業で、討論する言語活動として模擬裁判を行った際の検察官役の生徒の発言である。クラスメートは、懸命にメモを取りながら検察官役・弁護人役の生徒の発言に耳を傾けていた。

 県立橋本高校では、広い視野と豊かな人間性を備えた、国際社会で活躍できる生徒の育成を目指し、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための授業を実践している。中でも、豊かな表現力を身に付けるため、国語科の授業では、言葉に徹底的にこだわる姿が見られる。

 この授業では、話す・聞く能力の伸長を目指し、生徒たちは裁判員として裁判の審理を的確に聞き取り、その後のグループワークで評議・評決を行った。「これも根拠といえるかな?」。自問自答しながら、評議に向けた根拠を探す。

 生徒たちによる評議が始まった。「有罪は免れない。検察官の話にあるように…」「いや、私は無罪だと思う。被告人は…」「その考えだと、同情しているだけでは…」。活発に意見を伝え合う。


ホワイトボードに論拠を示し共有する
ホワイトボードに論拠を示し共有する

 生徒たちによる評議が始まった。「有罪は免れない。検察官の話にあるように…」「いや、私は無罪だと思う。被告人は…」「その考えだと、同情しているだけでは…」。活発に意見を伝え合う。

 途中、先生が次のように問い掛けた。「あなたの主張の根拠は、論拠となっていますか?」

 生徒たちの目の色が変わった。自分の意見に客観性を持たせるため、根拠を示すことの重要性は認識していたものの、ただ根拠を並べるだけでは聞き手は納得しないことに気付かされた瞬間だった。「自分の主張が妥当だと示すには、根拠を挙げるだけじゃだめだ。根拠を基にわかりやすく説明できなくてはならないんだ」

 自分が挙げた根拠のどこに重きを置いて考えを展開するのか。それによって、妥当性を説明することができる。自分の考えを的確に伝えるため、より一層言葉にこだわり始めた。

 「自分の主張をうまく伝えられるようになった実感があります」。授業を終え、生徒たちは皆、充実感に満ちた表情だった。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html

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