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教室に行こう
横浜市教育委員会日本語支援拠点施設(横浜市中区)

教育 | 神奈川新聞 | 2020年8月31日(月) 15:00

学ぶ楽しさ まず体験
帰国・来日間もない不安取り除く

「朝の会」で司会を体験

 「頑張って」。子どもに手を振り、離れる保護者。子どもの表情が不安でいっぱいになる。入り口で「おはよう」と先生が笑顔で迎えると、子どもの表情がぱっと明るくなった。

 ここは、日本語支援拠点施設「ひまわり」。国籍にかかわらず、外国にルーツを持つ児童・生徒と保護者、また、その児童・生徒を受け入れる学校を支援するための施設である。横浜市教育委員会が2017年9月に設置した。

 今朝、横浜市内各地から登校してきたのは本年度第2期の帰国・来日間もない「プレクラス」の児童・生徒たち。小学校低学年の「はな組」10人、高学年の「みどり組」2人、中学生の「そら組」2人の計14人だ。週3日、4週間通い、学校で楽しく学ぶ体験を積み重ねる。

 この日は、合同の「朝の会」に続き、避難訓練も行った。先生たちは「地震です」「おしゃべりしません」などと、短い言葉にイラストやジェスチャーを交えて指示をする。

避難訓練で、机の下にもぐる子どもたち

 日本での生活を始め、日本の学校に通うようになったばかりの児童・生徒には、学校生活の不安を取り除く、きめ細かい配慮や指導が必要になる場合が多い。施設名「ひまわり」には、そのような児童・生徒に「笑顔が咲き誇り、ひまわりのように仲間と元気に過ごせるように」との願いが込められている。

 「プレクラス」の他にも、「ひまわり」では、日本の学校生活に必要なことや保護者の役割を案内する「学校ガイダンス」を毎週火曜日に開催。また、小学校新1年生とその保護者が、日本の学校へ入学する前に学校生活を体験できる「さくら教室」を3月に開設している。

 「ひまわり」で学ぶ楽しさを味わった児童・生徒は、地元の学校で、そしてゆくゆくは世界のどこかで、さらに大きな笑顔を咲き誇らせることだろう。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html

 
 

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