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【K-person】八代亜紀さん
絵を描く時間が力をくれる

K-Person | 神奈川新聞 | 2020年5月24日(日) 12:00

八代亜紀さん


八代亜紀さん
八代亜紀さん

 「舟唄」「雨の慕情」など数多くのヒット曲を持つ〝演歌の女王〟。デビュー50周年を記念して、3月に発表した新曲「明日に生きる愛の歌・ワタシウタ」も元気をくれる明るい曲調が好評だ。どんな曲も自分のものにしてしまう、ハスキーで魅力的な歌声は、大手ハウスメーカーのCMソングなどでもおなじみだ。

 子どもの頃はジャズなどの洋楽に憧れを持っていた。「小学生の頃から、父が買ってきてくれたジャズのレコードを聴いていて、一流のジャズシンガーを夢見ていました。特に憧れていたのがジュリー・ロンドン。スタンダードジャズは日本人の心にも染み入るような魅力がありますね」。デビュー前は、ナイトクラブでジャズやシャンソン、ハワイアンなども披露していたという。


八代亜紀「明日に生きる愛の歌・ワタシウタ」1320円
八代亜紀「明日に生きる愛の歌・ワタシウタ」1320円

 2012年には満を持して、本格的なジャズアルバム「夜のアルバム」を発表。世界75カ国で配信され、大ヒットを記録した。13年には米・ニューヨークの名門ジャズクラブ「バードランド」でライブを開催。ジャズシンガーのヘレン・メリルさんと共演した。「ニューヨークのため息」と称されるヘレンさんと「東京のため息」八代さんの共演はニューヨークの観客を大いに沸かせた。15年にはブルース作品「哀歌─aiuta─」、17年にジャズ作続編となる「夜のつづき」をリリースしている。「ジャズもブルースも、歌っていて気持ちが落ち着く。揺れ感が美しく、自然とリズムに乗って歌えるので大好きです」

 八代さんの活動のもう一つの軸が絵画だ。フランスの画壇ル・サロンの永久会員でもあり、毎年各地で個展を開いている。絵との出合いは歌よりも早く、小学生時代には全国の大会で入選。オリジナルで描いたマンガも同級生に大人気だった。「絵を描く合間に父のギターに合わせて歌っていた。やがて近所の人たちが私の歌を聴きたいと家に来るようになったんだけど、シャイな子どもだったし、人前で歌うのは恥ずかしかったですね」

 没頭すると朝まで絵を描き続けてしまい、「ステージに支障を来してしまう」ことから、都内の自宅とは別の場所で制作活動をしようとアトリエを構えたのが箱根だった。「食事もおいしいし、桜やアジサイ、紅葉など大自然があるのが魅力。絵があることで、歌い続けることができる。両方ないと駄目なの。箱根で絵に取り組む時間が、心の余裕を生んでくれるんだと思います」

やしろ・あき
 歌手、画家。1950年熊本県生まれ。71年デビュー。「なみだ恋」「愛の終着駅」「もう一度逢いたい」「おんな港町」「舟唄」などがヒット。80年「雨の慕情」で第22回日本レコード大賞を受賞。2010年、文化庁長官表彰受賞。フランスの国際公募展「ル・サロン展」永久会員。ラジオ日本「ムーンラウンジ八代」(毎週月曜午後10時15~30分)などに出演中。はこね親善大使も務める。

記者の一言
 芸能界で活躍し続ける歌手としてのオーラと、女神のような柔らかい雰囲気に魅了された。撮影中、「これだけは聞かねば」と美と健康の秘策について質問すると「お酢!」と即答。「マイ酢を持ち歩いて、何にでもかけて食べるの。癖の少ない米酢がお薦め。あとは好きなものを食べて、嫌いなものは無理して食べないことね」。チャーミングな笑顔と白く滑らかな美肌に、写真を見た文化部の女性陣も「かわいい…」とざわついた。トラック野郎でなくてもほれてしまう、すてきな方でした。

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