海上交通の環境規制が今年から強化された。全ての船舶は硫黄酸化物(SOx)の排出削減をスタート。規制に適合する燃料油を使う客船「にっぽん丸」が今月4日、今年最初の客船として横浜港に寄港した。煙突越しに見上げる空が少し高くなった気がした。
従来の燃料油を使いながら、排ガス脱硫装置「スクラバー」を搭載する客船も。「ダイヤモンド・プリンセス」は煙突の改修で船体が高くなる。その結果、横浜ベイブリッジをくぐれなくなることが惜しまれる。
昭和期の横浜港はスモッグが立ち込めていた。日活映画にも出てくる「霧笛」や「夜霧」が似合った時代は、過去のものとなった。