19日からトライアル航海を行ったクルーズ船「飛鳥Ⅱ」は21日夕、横浜港に戻ってきました。新型コロナウイルスの感染対応訓練では、陽性と判定された乗客が、他の乗客とは別のルートで下船し、救急車に見立てた車で搬送される訓練を横浜市港湾局ととも行いました。
クルーズ船の船内では、サーモグラフィーカメラを使った検温や手指消毒が徹底されており、万が一、症状が出た人が出た場合は乗員による迅速な対応が行われていることが分かりました。11月から国内クルーズが始まりますが、乗客乗員は事前にPCR検査を受けることや、数日間の短期クルーズであり、乗船した専門家からも、船内では感染拡大は起きえないという評価を得ていました。
訓練を視察した国土交通省の担当者も「クルーズ船の訓練や日ごろの対応から安全性が確認された」とコメントしました。クルーズ船の再開にあたってはまだまだ課題があると思いますが、クルーズ船の全ての関係者は感染を防ぐためにできる限りの対応を行っています。今後は各港湾のターミナル関係者などクルーズ船に関わる多くの人たちも感染防止に取り組み、 乗客を迎えていくことが必要になってくると感じました。