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制度複雑、浸透せず 市民活動促進ポイント

社会 | 神奈川新聞 | 2015年12月25日(金) 02:00

三浦市役所市民協働課に置かれたエントリーカードの回収ボックス
三浦市役所市民協働課に置かれたエントリーカードの回収ボックス

 市民活動を盛り上げようと三浦市が創設した「市民活動促進ポイント制度」が市民に浸透していない。ボランティア活動や美化、見守りなどの活動に応じてポイントが付くが、制度開始から半年以上たってもポイントの付与に必要なエントリーカードの回収はわずかだ。市はあらためて各団体へ制度の周知や参加の働き掛けに努める。

 ポイント制度は2015年度当初予算に新規事業として50万円を計上し、6月から運用が始まった。県立三崎高校跡地(初声町下宮田)に整備を計画している「市民交流センター」を見据え、市民活動の担い手となる市民の意識を高めてもらう狙いがある。

 ポイント対象の活動は、定例的な市民活動からイベントの企画運営、清掃活動などまで。それぞれの活動に応じてエントリーカード(1ポイント)を得られる。利用者はカードに必要事項を記入して郵送するか、市役所などに設置された回収ボックスに投函(とうかん)する。

 ポイントの“還元”は抽選会に参加できること。来年3月26日に「市民活動デー」を開催。回収カードを抽選箱に入れてくじ引きを行い、当選者に工芸作品などが贈られる。市民活動に多く取り組んだ人はエントリーカードの応募も多く、景品が当たる確率が高くなるという仕組みだ。

 市によると、エントリーカードの回収は、今月中旬までに100枚程度。1人で何枚も投函している人もいるため、実際の参加者数はさらに少なくなる。担当の市民協働課は「制度の仕組みが煩雑すぎたのかもしれない」としている。

 市の広報紙やホームページ(HP)を通じて何度も周知してきたが、抽選会までにまだ3カ月あるため、市社会福祉協議会と連携して各団体にカードを出し忘れていないかなど呼び掛けていく。

 
 

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