他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 誤嚥性肺炎防げ 川崎で高齢者医療や介護の連携探る

誤嚥性肺炎防げ 川崎で高齢者医療や介護の連携探る

社会 | 神奈川新聞 | 2014年7月6日(日) 03:00

誤嚥性肺炎の原因や予防について学んだ市民公開フォーラム=川崎市産業振興会館
誤嚥性肺炎の原因や予防について学んだ市民公開フォーラム=川崎市産業振興会館

高齢者に多い誤嚥(ごえん)性肺炎の原因を学び、医療・介護関係者らが連携して予防策を探る市民公開フォーラム「2025年問題を見据えて~地域ぐるみで支える高齢者の食と暮らし」が5日、川崎市産業振興会館(同市幸区)で開かれた。「川崎南部摂食嚥下(えんげ)・栄養研究会」主催。神奈川新聞社など後援。

フォーラムは団塊世代が75歳以上になる25年の超高齢社会を視野に、寝たきり状態やのみ込む力が弱い高齢者らに多い誤嚥性肺炎を防ぐため、地域での支援連携の在り方を考えた。

前半の講演では、市立川崎病院耳鼻咽喉科の相馬啓子部長が、食物や唾液が気道に入ってしまう誤嚥と、異物をのみ込む誤飲との違いをスライドで解説。

続いて幸区医師会の中岡康会長は、高齢者の肺炎の70%が誤嚥に関係し、急死するケースもあると指摘。食物や唾液、逆流した胃液が咳(せき)などで排出されず、細菌とともに肺に流れ込んで起きると、誤嚥性肺炎の原因を解説した。「高熱や濃いたんが出るなど通常の肺炎症状ではなく、喉にたんがたまってゴロゴロと音がするようなときは誤嚥性肺炎の恐れがある」とし、ケアマネジャーや医療機関に連絡するよう呼び掛けた。

また、愛仁歯科医院の本間久恵口腔(こうくう)機能支援センターさいわいセンター長は、誤嚥性肺炎の再発防止や予防のため、ケアマネジャーを責任者とし、ヘルパーや医師・看護師、歯科医師などが連携した「在宅チーム」で取り組むことの重要性を訴えた。

後半は関連機関の専門家によるディスカッションが行われ、口腔ケアの大切さが再確認されたほか、受講者との活発な質疑応答も行われた。

【神奈川新聞】

 
 

介護に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング