新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で29日、新たに10歳未満~90代の男女106人の感染が確認された。うち1人が死亡、64人が感染経路不明という。
横浜市では、80代男性が新型コロナによる肺炎で死亡した。また市は同日、市内病院に入院していた60代男性が28日に死亡したと発表した。
同市では、利用者ら4人の感染者が出ていた市内通所介護施設で新たに男女6人の陽性が判明し、市はクラスター(感染者集団)との見方を示した。感染経路が判明している23人のうち、県立循環器呼吸器病センターの20代男性看護師の陽性も判明した。
川崎市では、福祉施設に入居する80~90代の男女5人の感染が確認された。21日から27日にかけて発熱や咳などの症状が出ており、感染経路を調べている。
横須賀市では、クラスターが発生したとみられる市立うわまち病院7階病棟に入院していた70代男性と50代男性の感染が判明。同病棟関係の感染者は計15人となった。
クラスターが起きた湘南厚木病院に入院していた愛川町居住の70代女性が退院後に感染が確認された。同病院の感染者数は患者21人、職員13人の計34人となった。その後、この女性が入院した厚木市立病院で、同市居住の70代男性の感染も判明。女性と同室だったといい、濃厚接触者とされた。
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神奈川県教育委員会は29日、横浜市内の県立高校の生徒2人と、同校の部活動インストラクター1人の計3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。既に感染が判明している同じ部活動に所属する生徒の濃厚接触者。同校の感染者は計4人となった。