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減災
本気で備える防災カフェ グッズ展示や催し「行動つなぐ」

社会 | 神奈川新聞 | 2020年8月15日(土) 19:17

「行動つなぐ」啓発拠点

 個人や家庭で役立つ備えのアイデアを紹介する常設のスペースが、座間市内のコミュニティーカフェにお目見えした。その名も「本気防災 そなえ亭」。地元の「ざま災害ボランティアネットワーク」がカフェの運営法人とコラボレーションし、開設した。展示が中心だが、今後はイベントも展開し、「知識を吸収するだけでなく、行動につながる場」を目指す。


カフェを利用しながら防災イベントについて意見を交える濱田さん(左)。奥が「本気防災 そなえ亭」の展示スペース=座間市相武台
カフェを利用しながら防災イベントについて意見を交える濱田さん(左)。奥が「本気防災 そなえ亭」の展示スペース=座間市相武台

 そなえ亭があるのは、6月に小田急線相武台前駅近くのマンション1階にオープンした「COMMU─CAFE LINKS」の店内。就労支援のため、同カフェを運営する認定NPO法人「きづき」が「防災は誰にも関わるテーマ。気軽に立ち寄り、世代を越えてつながれる場にしたい」(岩田文子代表)と、喫茶スペースの一部を提供した。民間による防災の啓発拠点は珍しいという。

 カフェの入り口には、同ネットワークが自助の一つとして提唱する小型の太陽光発電システムを展示。濱田政宏代表は「停電時の照明や情報収集に必要な電源を確保できる」と利点を強調し、実際にスマートフォンなどを充電できるようにした。

 また、店内奥の壁面などを利用し、百円均一ショップで入手できるポリ袋や手袋などをそろえた「災害用トイレパック」、炊飯だけでなく、おかずの調理にも使える「非常用炊き出し袋」などのアイデアグッズを展示販売している。

 同ネットワークはこれまで、訓練や講演などで自助の大切さを呼び掛けてきたが、「関心を持つ人が高齢者などに限られている」と濱田代表は課題を指摘。「情報発信の拠点として、そなえ亭を活用し、防災の裾野を広げてきたい」と今後を見据える。

 16日にはイベントの第1弾として、太陽光発電システムの組み立て体験会を実施。休日を中心に、マンション住民や女性を対象とした防災講座などを企画していくつもりだ。

 問い合わせは、ざま災害ボランティアネットワークにメール(zsvn_info@yahoo.co.jp)で。

感染防護ガウン手作り 避難所スタッフ向け


感染予防のガウンを製作するボランティア=座間市内
感染予防のガウンを製作するボランティア=座間市内

 新型コロナウイルス感染症流行下の災害に備えようと、座間市内では、避難所スタッフ用の防護ガウン作りも進められている。SL災害ボランティアネットワークの代表理事として活動を提唱する濱田政宏さんは「1500着を目標に手作りし、市に提供したい」と話す。

 コロナ禍の今、避難所が開設されると、受付でボランティアや自治体職員が住民らの検温や誘導に当たることになるが、濱田さんは「そうしたスタッフの感染予防策が整っていない」と指摘。寄付金を募りながら材料を確保し、独自に手作りすることにした。

 作業は7月中旬から本格化。ポリエチレンフィルムから身頃などを裁断、腕の内側を不織布で覆い、ベルトやボタンを付けて仕上げる。製作時も「3密」を避けるため、裁断と組み立てに分かれて作業しており、1着の製作に30分ほどかかる。

 「静岡や埼玉の仲間がクリアファイルを活用したフェースシールドを作っており、ガウンとセットにして提供する」と濱田さん。同ネットワークの千葉県内のメンバーも、ガウンの製作に乗り出したという。

 
 

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