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新型コロナ
医師会と保健所、危機感共有で実現 茅ケ崎のPCR検査場

社会 | 神奈川新聞 | 2020年6月21日(日) 05:00

前任地で培った知見を生かし、現場をサポートした茅ケ崎市保健所の中沢所長
前任地で培った知見を生かし、現場をサポートした茅ケ崎市保健所の中沢所長

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、PCR集合検査場をいち早く立ち上げた茅ケ崎市。迅速な意思決定と緻密なマニュアル作成は、地元医師会と市保健所の強力なタッグで実現した。未知のウイルスに対する危機意識の共有が、第一線の医療現場を支えている。

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 「感染を食い止めないと」「PCR検査ができなければ事態は悪化する」。神奈川を含む7都道府県への緊急事態宣言発令から2日後の4月9日。市保健所の講堂に44人が集まった対策会議で、医師や病院長、消防職員らが警戒を強める必要性を口にした。前日には茅ケ崎・寒川の管内で5人の陽性が発表されていた。

 両市町に約30万人の住民を抱える市保健所。1日最大10件に限られたPCR検査を求める声は日増しに高まり、4月6日は約120件に。中沢明紀所長(65)は「重症患者の検査を優先する中、医師の要望を断らざるを得ないケースがほとんどだった」と振り返る。

 対策会議で医師らが訴えたのは「院内感染の回避」だ。感染者が医療機関に押し寄せればリスクが一気に高まると、検査場を早急に設置する方針で一致した。だが、懸案は消えない。

 検体採取を担う茅ケ崎医師会のメンバーの多くは開業医で、同会の丸山徳二会長(72)は「医師が感染すれば閉院。経営悪化による倒産もあり得る」と案じた。

 
 

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