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新型コロナ
ライフセーバーが海岸巡回へ 海水浴場開設中止で県方針

社会 | 神奈川新聞 | 2020年6月17日(水) 05:00

例年大勢の海水浴客でにぎわう由比ガ浜海水浴場=2019年8月、鎌倉市
例年大勢の海水浴客でにぎわう由比ガ浜海水浴場=2019年8月、鎌倉市

 新型コロナウイルス感染症の影響で県内全25カ所の海水浴場が今夏の開設を見送り、課題となっていた海岸の安全対策を巡り、黒岩祐治知事は16日、海岸のパトロールにライフセーバーを加えるとともに、監視・救命活動に小型無人機「ドローン」を活用することを検討していると明らかにした。運用方法などを沿岸の地元市町と今後協議していくとしている。

 県は19日に公益財団法人「日本ライフセービング協会」と包括協定を締結する。海での事故防止に向け、安全に関する知識の普及啓発や情報発信に両者が連携して取り組む。

 県は各海岸で遊泳を控えるよう看板やパトロールを通じて呼び掛けるが、禁止にはできないとしている。このため、水難事故に備え、海水浴場開設時のようにライフセーバーを常駐させないものの、知事は「パトロールにライフセーバーに加わっていただくことを考えている」と説明した。

 さらに、人が集まる海岸ではドローンを活用した監視・救命活動を検討しているとした。県は昨年11月、大磯港周辺で津波対策訓練を実施した際、ドローンを使って避難の呼び掛けや浮輪の投下を試みており、今夏の活用策を探っている。

 県内の海水浴場を巡っては、県が5月下旬、海の家などに厳しい感染防止策を求めるガイドラインを提示。それぞれの地元では「運営が困難」との見方が広がり、全ての海水浴場が今夏の開設を断念した。「海岸が無法地帯になる」(関係者)と安全や公衆衛生の対策が課題になっている。

 同日の県議会本会議で細谷政幸氏(自民党)の代表質問に答えた。

 
 

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