新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、孤立しがちな高齢者らを地域住民が支える取り組みが広がる。医療や介護、住民同士をつなぐ地域包括ケアシステムのネットワークを生かし、「今こそ地域の力を発揮する時」と団結して困難にも立ち向かっている。
横浜市西区のマンション「三ツ沢ハイタウン」(440世帯)。昼下がりに地元スーパーから移動販売車が到着し、駐車場脇のスペースに食材や飲み物、日用品などが並んだ。一定の間隔を空けてマスクを着けた住民の列ができ、煎餅を手にした女性は「今はこれがないと寂しいわ」と声を弾ませた。ここでの会話も気分転換になるという。