単身で子どもを育てるひとり親家庭が苦境にあえいでいる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校措置が長引く中、仕事を休めば職場が回らず、家計は破綻しかねない。預け先もままならず、居場所のない子どもを自宅に残すという苦渋の決断を強いられる。出口の見えないコロナ禍を前に、安心して子育てと仕事を両立できる手だてを訴えている。
高齢者福祉施設の運営法人で働くシングルマザーの女性(37)=横浜市南区=は3月中旬以降、勤務日は長女(8)に自宅で留守番をさせている。「仕事柄、在宅勤務は無理。休校中なので友だちと一緒に遊ばせられないのがつらい」