新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、県が外出自粛を求めた週末の28日、国際観光地・箱根では、普段よりは少ないものの、若い世代を中心に観光客の姿があった。
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箱根湯本駅(同町湯本)周辺では、学生やカップルらが駅前に伸びる商店街を歩き、箱根登山鉄道箱根湯本―強羅間を結ぶ代行バスを待つ観光客が列を作っていた。
都内から友人と卒業旅行で訪れた大学4年の女子学生(22)は「キャンセルは難しかった。気を付けて楽しみたい」と話し、旅館に宿泊する米国籍の男性(29)は「大浴場を利用するのは控えようと思う」と話した。
物産店の女性従業員によると、予想していたより売り上げは落ち込まなかったものの、感染が拡大する前に比べると半分程度。「新型コロナウイルスの影響は深刻。この先も自粛の流れが続けば、苦しい状況になる」と打ち明けた。
知事の自粛要請を受け、箱根彫刻の森美術館やポーラ美術館などが臨時休館した。30日から通常通り、開館する予定。