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やまゆり園 事件考
被告はいま(4) 高まった「拘禁」容認論

社会 | 神奈川新聞 | 2020年1月5日(日) 05:00

 神奈川県立障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件の再発防止策は、精神医療に求められた。植松聖被告(29)に、精神障害による強制的な入院(措置入院)歴があったためだ。措置入院の支援強化を名目とした法改正が持ち上がったが、そもそも医療の役割は患者の治療であり、治安維持でない。医療支援にかこつけた予防拘禁まがいの対策は、突き詰めると、「障害者に生きる価値はない」という被告の主張と重なる危険をはらむ。

自由なき拘禁

 横浜市栄区の自宅を飛び出した当時22歳の男性は、路上で野球選手の名前を大声で連呼していた。白バイに発見されると、パトカーで栄署に同行された。母親が保護を求め、通報していた。


 署員との会話は成り立たないまま、日没を迎えた。保健所の職員らに付き添われ、ワゴン車に乗せられた。たどり着いたのは、平塚市内の精神科病院。署員に挟まれ、医師の診察を受けた。統合失調症と診断された。

 男性はこの日から、単身の「保護室」に強制的に入院させられた。外部から施錠され、入浴時を除いて出入りはできない。向精神薬や睡眠薬を処方され、3度の食事以外、「やることはなかった」。自由が制限される日々が続いた。

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