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望まない性交(中) 「自分は被害者」認識に10年以上も

社会 | 神奈川新聞 | 2019年8月10日(土) 18:33

 大学研究者らの調査で、「望まない性交」を強いられた被害者の多くが加害者との関係性から抵抗不能な状態にさせられていた実態が浮き彫りになったが、問題はこれにとどまらない。性暴力の被害を受けたと自覚するのに、長いときは10年以上もの時間を要することが分かったという。自分の身に起きたことへの理解を阻むものとは何か。



 望まない性交について調査を進めているのは、心理学や医学を専門とする大学研究者らの研究チーム。性暴力被害者らでつくる団体の要請を受け、さまざまな被害者へのインタビューなどを通じて、その発生過程を分析している。

 5月の中間報告では、当事者が被害を受けたと認識するのに長い時間がかかる現状を明らかにした。性暴力被害の41事例のうち、10年以上たってから被害を自覚したのは9件で、2割以上に上ったという。

 研究責任者の一人、オックスフォード大医療人類学研究室リサーチフェローの大竹裕子さんは、被害を理解して相談することを難しくさせている「障壁」として以下の三つを挙げる。

 「一つは、当事者自身が被害認識を持てないこと。それは性暴力のイメージ、自分が知っている性暴力と自身の体験がかみ合わないから。『自分の方が悪い』と責めるあまり、被害と思えないこともある」

 
 

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