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ヨコスカと空母・第3部
原子力空母配備(6)地元との防災覚書、米軍が政治的譲歩

社会 | 神奈川新聞 | 2019年3月30日(土) 17:51

 横須賀では、原子力空母の配備に向けた準備も着々と進んだ。

 横須賀基地で空母が接岸する12号バースは延長工事を終えて米軍側に引き渡されていたが、喫水の大きい原子力空母が入るには周辺の水深が1.5メートル足りない。このため、横浜防衛施設局は2006年8月、空母が停泊する12号バースのしゅんせつ工事に向けた協議書を、港湾管理者でもある横須賀市に提出した。


原子力空母の配備を問う住民投票条例の制定に向けて市民が開いた集会=2007年1月、横須賀市内
原子力空母の配備を問う住民投票条例の制定に向けて市民が開いた集会=2007年1月、横須賀市内

 原子力空母配備に反対する市民グループは配備の是非を問う住民投票を実現するため、署名を集めて条例制定を横須賀市に直接請求した。だが条例案は、2007年2月8日に市議会臨時会が開かれ、大差の賛成少数で否決された。

 住民投票を否定する意見書を提出していた市長の蒲谷は「議会もおおむね私の容認を認めてくれているのではないか」と話した。

「通常艦配備」が消滅

 この時期、米軍は通常型空母「ジョン・F・ケネディ」が3月に退役することを正式に発表している。通常型空母が横須賀に配備される可能性が、完全に消えた。

 住民投票制定の条例案を採決する本会議開会の直前に、在日米海軍がこの情…

 
 

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