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消防団員大幅増で総務相が感謝状 横浜市内の3消防団

社会 | 神奈川新聞 | 2018年12月22日(土) 17:00

消防団員を大幅に増やしたとして、総務相から感謝状を受けた3消防団の団長ら =横浜市役所
消防団員を大幅に増やしたとして、総務相から感謝状を受けた3消防団の団長ら =横浜市役所

 全国的に減少に歯止めがかからない消防団員の確保に力を入れ、大幅な増加につなげたとして、横浜市内の消防団が今月、総務相から3年連続で感謝状を贈られた。市消防団課によると、1日現在の市内全体の団員数は8259人。条例定数(8305人)に対する充足率は99・4%にまで上昇し、目標としてきた100%の達成が迫っている。

 今回感謝状を贈られたのは、2017年度に団員数を大きく伸ばした南、港南、栄の3消防団。それぞれ43人、36人、26人増え、市内全20消防団の合計では1年間で141人の増加となり、全国トップだった。かつて担い手の中心だった自営業者が少なくなる中、地元の事業所や施設に協力を求める手法が奏功している。

 全国では他に14消防団が団員確保で大きな成果を上げ、感謝状を受けたが、県内は市内の3消防団のみ。17年度は保土ケ谷、旭、青葉、泉の4消防団、16年度には山手、戸塚、旭の3消防団が受けており、これで3年連続となった。

 南、港南、栄の各団長らは、20日の贈呈式後に市役所を訪問。市の幹部らに「コンサートを開き、消防団の垣根が低いことをアピールしている」(涌井正夫南消防団長)、「定年などで退団者が増える年度末以降も充足率100%を維持したい」(大津政美港南消防団長)、「新規団員の定着率を高めたい」(増田明彦栄消防団長)などと取り組みの状況を報告した。本年度も増加が続いており、鶴見消防団には4月以降で市内最多の117人が入団。11月に充足率100%を達成した。

 今月21日には、複数の従業員が入団するなどした鶴見区内の事業所や施設に対し、「消防団協力事業所」の表示証を交付。鶴見消防署は「事業者の協力も大きいが、団員による自治会などへの働き掛けで新たに入団した人も多い」としている。

 総務省消防庁によると、1954年に200万人を超えていた全国の消防団員総数は、今年4月現在で84万人余りに減少している。

 
 

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