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丹沢産木材での家造りに平塚の建具職人が挑戦、全国植樹祭PRも/神奈川・平塚

社会 | 神奈川新聞 | 2010年5月23日(日) 19:44

ログハウスを前に、「木材も地産地消を」と訴える鈴木澄夫さん(右)と、幸夫さん=平塚市上吉沢
ログハウスを前に、「木材も地産地消を」と訴える鈴木澄夫さん(右)と、幸夫さん=平塚市上吉沢

神奈川育ちの木をもっと生かそうと、平塚市上吉沢の建具職人が、丹沢のヒノキ696本、スギ156本を使ったこだわりの自宅兼工房となるログハウスを5年かがりでほぼ完成させた。鈴木澄夫さん(50)は、「戦後大量に植えられた木材がちょうどよい大きさに育っているのに活用されず、森は荒れている。何とかしたい」。ここを拠点に県産木材のぬくもりを伝えていく。

平塚市北部の県道63号沿いに、ひと際目立つログハウスが現れた。鈴木建具店代表の鈴木さんと弟の幸夫さん(47)が仕事の合間を縫ってこつこつと仕上げてきた。内装を残すが、すでに9割ができ、全国植樹祭をPRするのぼり旗を掲げる。

「親から仕事を継いで、本格的に窓や障子などの建具をつくり始めたころには外国産の木材ばかりだった。地元の森に入ったこともなかった。これでいいのかな、とずっと疑問に感じていた」。国産木材はコストをかけて輸送される外国産よりも割高。そのため世界に誇る森林大国にもかかわらず、輸入材に押され、国産木材の自給率は2割程度しかないのが現状だ。

県建具協同組合で県産木材開発について研究を進めていく中で、「まずは自分が実践しよう」と、すべて丹沢産材で自宅兼工房を建て替えようと思いついた。

2005年8月。森に足を踏み入れ、最初の木材を自ら伐採。「倒れると地響きがして、生命の重みを感じた。建具職人として知っておかなければいけない感覚」。木材への感謝を込めて、切り落とし材は床材や燃料、削りくずは酪農家に提供するなど無駄なく使い、自然に返していった。

「二酸化炭素(CO2)を吸収し固定した木材を有効に長く使う。そして新たにCO2を吸ってくれる木を育てていく。この循環をしっかりと地元で続けていくことが大切」。鈴木さんは木が香るログハウスで、森と人の共存を訴えている。

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