猛烈な雨で神奈川県内各地が深刻な被害に見舞われた昨年10月の台風19号上陸から12日で1年。暮らしを取り戻し、再来に備える─。命の危険にさらされた人々の模索が続いている。
「なぜ、こんなところにまで水が入ってきたんだ」
2019年10月12日夜、多摩川に通じる排水管からの逆流で「内水氾濫」が起きた川崎市中原区。武蔵小杉駅に近い「パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー」に住む海老澤健太郎さん(45)は目を疑った。
床下から大量の雨水
台風19号1年(1)タワマン浸水 死角と限界浮き彫り
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昨年10月の台風19号で冠水したパークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー前の広場(管理組合提供) [写真番号:375167]
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地下にあふれた水を除去するマンションの住民=川崎市中原区(管理組合提供) [写真番号:375168]