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細胞医療研究拠点のLIC、川崎・殿町に開所 官民が連携

経済 | 神奈川新聞 | 2016年8月26日(金) 02:00

開所式でテープカットを行う黒岩知事(左から3人目)ら=川崎市川崎区
開所式でテープカットを行う黒岩知事(左から3人目)ら=川崎市川崎区

 神奈川県と民間企業が共同で整備した再生、細胞医療分野の拠点「ライフイノベーションセンター(LIC)」(川崎市川崎区)の開所式が25日、LIC内で開かれた。県によると、既に床面積の9割でベンチャーから大手企業、支援機関などの入居事業者が決定している。成長が期待される再生、細胞医療の実用化、産業化を目指す。

 LICが立地するのは、生命科学関連の研究機関や企業の集積が進む川崎市川崎区の殿町地区で、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区の中核を担うエリア。特区制度により建設費補助や入居事業者は税制優遇を受けるほか、今後の規制緩和も期待されている。

 入居事業者のリコーの三浦善司社長は式典で「1社でできることは限られる。連携によって生活を豊かにする新たな価値を生み出したい。神奈川発の関連事業を一日でも早く立ち上げたい」とあいさつした。

 建物は地上4階建て、総床面積は1万6千平方メートル。同日現在で公表されている入居者は20事業者。センター内には、個別事業者では導入が難しい高額な研究機器があるオープンラボが設置され、入居事業者間や周辺の研究機関との連携も視野に入れている。

 県によると、同分野の国内の研究拠点は関西圏にもあるが、LICは研究、開発段階から産業化まで力点を置いているのが特徴。多摩川を挟んだ対岸の羽田空港と殿町地区を結ぶ連絡道路も2020年度までに整備される予定で、黒岩祐治知事は式典後、「空港の一部といってもいいくらいの地の利で、世界の拠点になり得る」と期待感を示した。

 
 

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