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ひもとく相模原
池濁らせ雨乞い神事 金刀比羅宮

話題 | 神奈川新聞 | 2018年11月19日(月) 11:32

地域の人々の信仰を集めている金刀比羅宮=相模原市緑区川尻
地域の人々の信仰を集めている金刀比羅宮=相模原市緑区川尻

 自然豊かな城山湖(相模原市緑区)近くの龍籠(たつご)山に金刀比羅宮がある。境内からの見晴らしが良く、遠くに横浜のビル群が見える。

 祭られているのは大物主神(おおものぬしのかみ)。竜神、水神として知られ、人々に幸福をもたらす存在として、信仰を集めてきた。

 本殿の脇には小さな池がある。氏子総代の樋口文雄さん(71)は「標高の高い場所なのに水が湧いていて不思議でしょう。日照りの年も水が絶えることはないと伝わってきた」と話す。池をかきまぜて濁らせ、雨乞いの神事が行われてきたという。

 龍籠山の金刀比羅宮創建は1804年。地域の代表が四国の金刀比羅宮に参詣して分霊を受け、社を建てたと伝わる。

 今年9月30日夜から10月1日未明にかけて通過した台風24号によって境内にあった保存樹木のヒノキの大木が倒れた。枝が当たって事務所の天井の一部が壊れ、10月第1週に毎年行われてきた例大祭が中止になった。

 樋口さんは「太い幹は何もない場所に倒れ、本殿に被害がなくてよかった。これも金刀比羅宮の御利益でしょうか」と笑顔を見せた。

 
 

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