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10年ぶり「田舞」奉納  伊勢原市の神社で権田祭

話題 | 神奈川新聞 | 2018年6月9日(土) 02:00

稲の苗を手に田舞を披露する中学生ら=伊勢原市の大山阿夫利神社
稲の苗を手に田舞を披露する中学生ら=伊勢原市の大山阿夫利神社

 伊勢原市大山の大山阿夫利(あふり)神社で8日、「大山中興の祖」と呼ばれる初代宮司の権田直助(1809~87年)と歴代宮司を慰霊する権田祭が開かれた。中高生が権田ゆかりの田舞(たまい)を10年ぶりに披露し、歴史に思いをはせた。

 埼玉出身の権田は医者、国学者、神道家、勤王の志士などさまざまな顔を持ち、幕末から明治期にかけて活躍した人物。日本初の句読点についての学術書『国文句読考』を出版し、現在の句読点法に大きな影響を与えた。

 田舞は田植えの時期に豊作を願う巫女(みこ)舞の一つ。宮司に就任した1873(明治6)年の大山は神仏分離で混乱しており、権田は落ち着かせようと春日大社(奈良県)から田舞を学んで、大山に定着させた。

 戦争中に1度、途切れたものの、終戦50年を記念し復活した。以降、数年おきに行われていたが、昨年が権田の没後130年だったことから、今年は10年ぶりに演じることに。4月初旬から地元の女子中高生8人が練習を重ねてきた。

 8日は8人が稲の苗束を手に、田植えをするような所作で踊った。市立山王中2年の馬場穂花さん(13)は「失敗せずに舞うことができてよかった」と話していた。

 
 

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