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ビーチに優しい素材を 森戸海水浴場と海外メーカーが連携

話題 | 神奈川新聞 | 2019年7月6日(土) 05:00

今夏から海の家で使用する、生分解性ストローや木製スプーンなどを手にする大宮さん=葉山町の森戸海水浴場
今夏から海の家で使用する、生分解性ストローや木製スプーンなどを手にする大宮さん=葉山町の森戸海水浴場

 5日に海開きを迎えた森戸海水浴場(葉山町)の海の家が今夏から、プラスチックごみの削減に乗り出した。ベルギーの大手ビールメーカーとタッグを組み、使用する容器やカップなどを環境に優しい素材に切り替える。地元の海を守るとともに、世界で深刻化する海洋汚染問題の啓発にもつなげたい考えだ。

 プラごみ削減で連携するのは、葉山森戸海水浴場協同組合とアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)の日本法人=東京都。以前から海洋汚染問題に心を痛めていた両者を組合員の知人が仲介してつなぎ、6月から準備を進めてきた。

 海開きに向け、組合側は植物由来の生分解性ストローや木製スプーン、非木材パルプ製の持ち帰り用容器などを購入し、同海水浴場の海の家全9店舗で導入する。同社側は紙コップを提供するほか、知名度を生かして活動の啓発事業などに取り組む。

 「コスト削減が優先ではなく、環境に優しい素材を使うことを一番に考えるようになり、組合員の意識が高まった」。同組合代表理事の大宮文彦さん(50)は取り組みの成果をそう強調する。

 5日の海開きには同社のブランドマネージャー福田真美さんも駆け付け、「この夏だけではなく、今後も継続してプラスチックの削減に取り組みたい」と意気込みを語った。大宮さんは「葉山の海を守り、次世代に豊かな環境を残していくため、さらにできることを探していきたい。訪れた人にも環境について考えてもらい、他のビーチにもこうした取り組みが広がればうれしい」と話した。

 同海水浴場の開設期間は8月31日まで。楽しく環境保護に取り組んでもらおうと、両者は海岸清掃の参加者に海の家でドリンク1杯をサービスする試みも始める。第1回は6日午前10時~昼ごろ。

 
 

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