他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 話題
  4. 「憧れの洋食器」一堂 渋谷で大倉陶園展創業100周年

「憧れの洋食器」一堂 渋谷で大倉陶園展創業100周年

話題 | 神奈川新聞 | 2019年6月8日(土) 12:37

大倉陶園を代表する作品が並ぶ会場 =渋谷区立松涛美術館
大倉陶園を代表する作品が並ぶ会場 =渋谷区立松涛美術館

 今年5月に創業100周年を迎えた高級洋食器メーカー大倉陶園(横浜市戸塚区)の美しい作品の数々を紹介する「華めく洋食器」展が8日、東京の渋谷区立松涛美術館で始まる。7月28日まで。同館と神奈川新聞社の主催。

 滑らかで硬質な白地に動植物が美しく絵付けされた皿やティーセット、陶彫と呼ばれる置物など草創期から現在までの同社を代表する作品と戦前の貴重な資料約130件が並ぶ。

 同社は大倉孫兵衛、和親父子が、1919年に創業。日本の洋食器文化をリードし、皇室をはじめ、文化人や財界人に愛されてきた。「良きが上にも良きものを」との理念にのっとって、欧州の名窯にも劣らない高品質の磁器を、現在も作り続けている。

 昭和初期の箱根の富士屋ホテルでも、海外の要人をもてなす食器として使われた。深い藍色で富士山を染め付けた技法は、岡染めと呼ばれる同社ならではの技術。柔らかな藍の濃淡が独特の味わいを醸し出す。

 同館の大平奈緒子学芸員は「資生堂パーラーで使われた食器もあり、上流階級だけでなく一般の人々に洋食器への憧れを抱かせる役割も果たした」と話した。

 7月2日から一部展示替えを行う。祝日を除く月曜と7月16日休館。一般500円、大学生400円、高校生・60歳以上250円、小・中学生100円。問い合わせは、同館電話03(3465)9421。 

 
 

美術館に関するその他のニュース

話題に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング