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GW明け不登校「無理をさせないで」 経験者が呼び掛け

話題 | 神奈川新聞 | 2019年5月4日(土) 11:27

話し合う石井さん(中央)ら不登校新聞社のメンバー=東京都内
話し合う石井さん(中央)ら不登校新聞社のメンバー=東京都内

 最大で10連休だった今年のゴールデンウイーク(GW)も最終盤に入った。学校の再開が近づく中、NPO法人「全国不登校新聞社」(東京都)が「連休明けに子どもが『学校を休みたい』と言ったら、無理をさせないで」と呼び掛けている。

 「連休明けは不登校が増える」と話すのは、同NPO法人が発行する「不登校新聞」編集長の石井志昂(しこう)さん(37)だ。

 内閣府の調査でも、夏休みや大型連休などの長期休暇明けに、子どもの自殺が増えることが分かっている。同NPO法人への相談も、例年GW明けごろから増えるという。春はクラスや担任が替わるなど、学校生活で大きな変化がある。「新学期はストレスがかかる。いじめがあっても、親に言えないことも多い」と話す。

 石井さん自身も、いじめや教師との関係をきっかけに、中学2年生のときに不登校になった。

 子どもが学校を休みたいと言ったら「無理しなくていい、と声を掛けることが大事」だという。避けたいのは、「頑張ろう」と励ますこと。親は元気に登校してほしいという気持ちで言ったとしても、子どもは「学校に行けないなら死ぬしかない」と思ってしまうこともある。「何も理由がないのに学校に行かない子どもはいない。子どもは親以上に学校に行かなければいけないと思っている」

 休むことで気持ちが落ち着き、短期間で学校に復帰するケースも多いという。「子どもの様子がおかしいと思ったら、親から本人に心配している気持ちを伝えてほしい」と石井さんは話す。

 
 

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