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遠藤三紀夫氏 米軍跡地活用策で実績
座間市長選まで1カ月 初の2期連続無投票か

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2016年8月25日(木) 13:30

遠藤三紀夫氏
遠藤三紀夫氏

 任期満了に伴う座間市長選は、9月25日の投開票まで1カ月に迫った。今のところ、立候補を表明しているのは3選を目指す現職の遠藤三紀夫氏(58)のみ。米軍返還地に市民待望の総合病院を誘致した実績に対抗馬は現れにくいとの観測は根強く、初めて2期連続の無投票となる公算が大きい。

 市は昨秋、第4次総合計画(2011~20年度)の後期5年間を中間的に見直した。(1)危機管理・防災対応力の強化(2)少子化対策(3)シティープロモーション-の三つの重点施策を新たに盛り込み、本年度の機構改革に反映。遠藤氏は今月1日の定例会見で、「こうした一連の政策を具現化する大きな責務がある」と立候補の意向を表明した。

 遠藤氏がとりわけ強調する実績は、在日米陸軍キャンプ座間(座間、相模原市)の座間市側の一部返還地に4月に開業した総合病院の誘致だ。国と米軍にまたがる複雑な事業でありながら、2月の返還直後に基地負担の軽減策を実現した手腕を、防衛省幹部は「市長のリーダーシップの成果」と称賛する。

 病院開業により、市内で相次いだ病院閉鎖と移転で深刻化していた市外への救急搬送も改善した。遠藤氏の米軍との協調路線に反発する対抗勢力も「基地行政に市民待望の医療政策を取り込んだ発想は評価せざるを得ない」(市議)と打ち明ける。

 共産党は過去の市長選で公認か推薦候補を擁立してきたが、48年ぶりの無投票となった12年の前回選挙に続き、今回も見送る方針だ。市幹部は「病院誘致の成功で市長は市民の信頼を確立した」。後援会幹部も「対抗馬は前回以上に現れにくいだろう」とみる。

 市は返還地の残る用地に老朽化した市消防本部庁舎を移設し、都市公園を整備する方針。返還地の利活用や総合計画に掲げた施策は道半ばだ。遠藤氏は「わたしなりに全身全霊を傾けた政策の是非を、市民に直接判断してもらいたい」と選挙戦での政策論争を臨む。

市議選26人出馬へ



議会勢力図の行方焦点

 座間市長選と同日に投開票される市議選の定数は、前回から1減の22となる。現職18人と、少なくとも新人8人の計26人が立候補を予定する。うち20人が遠藤三紀夫市長支持の立場を明確にしており、市議会で勢力が拡大するかが焦点となる。

 党派別では自民6人、民進1人、公明4人、共産3人、ネット1人、無所属11人。現職3人が引退する意向で、うち2人は後継が決まった。

 2012年の前回選挙の投票率は、過去最低の39・98%だった。市長選が無投票になった影響を受けたとみられる。

 
 

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