鎌倉市は7日、市医師会に業務委託しているインフルエンザの予防接種などについて、本来は医師会が作製すべき請求書を20年以上前から白紙のまま提出させ、市側が作製していたことを明らかにした。市は「不適切な事務処理だった」と認め、今後是正していくとした。
この日開かれた市議会9月定例会の本会議で、中澤克之氏(無所属)の一般質問に答えた。
健康福祉部によると、予防接種では医師会に加盟する各医療機関が実施人数や費用を実施報告書としてまとめ、それを基に医師会が請求書を作製。請求を受けた市が、医師会を通じて補助金を交付する仕組みになっている。請求書の誤りを市が発見した場合などに、再び医師会へ送り返すといった事務処理を簡素化するためとみられる。
同部は「代々前任者から引き継がれてきた。見直すべきだった」と釈明した。