─緊急事態宣言が5月25日に全面解除された。
「世界保健機関(WHO)は日本の対応を評価している。クラスター(感染者集団)対策と『3密』回避の呼び掛け、国民皆保険制度が大きい。PCR検査センターなどを整備して検査能力を1日2万件以上に拡充したほか、鼻の奥の粘液を取るやり方よりも安全で簡単な唾液を検体に使う方法も認められた。歯科医師の検体採取も可能となり、第2波に備えていく」
-PCR検査の少なさが批判された。検査の増強を望む声は多い。
「必要な人が検査を受けられるようにするのは大切だが、住民全員に実施するようなやり方は疑問だ。PCR検査で正しく陽性と判定できる確率(感度)は7割程度とされ、非感染者も陽性となる『偽陽性』が出てしまうことにより、感染者をさらに増やし医療崩壊を招きかねない」
─医療現場の負担は長期化している。