厚木市は、家庭でできる地震、火災、風水害への対策や備えを確認できる「防災ポケットブック」を作成した。昨秋の台風19号を教訓に、大雨時の行動を段階に沿って記入するページなども用意した。4月1日から全戸配布する。
ブックは▽地震対策▽風水害対策▽火災対策▽避難方法▽市の防災対策などで構成されている。
風水害対策では、窓のひび割れのチェック、アンテナや植木鉢の固定など事前に確認するポイントを紹介。常備薬や携帯ラジオ、ペット用のキャリーケースなど備蓄品をチェックできるページもある。
また「わが家のマイ・タイムライン」は平常時から洪水注意報、警報、避難勧告、避難指示、はん濫発生まで、それぞれの段階での行動を記入する仕組みで、洪水注意報で「娘がインターネットで近隣河川の水位を確認」、洪水警報で「母が親戚に避難先を連絡」など具体例も明示した。
ブックはB6判で計32ページ。14万部を作成した。事業費は約260万円。