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市民ミュージアム所蔵品の水没を陳謝 川崎市長

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2019年11月26日(火) 05:00

水没した市民ミュージアムの地下部分。右にあるのが、搬入口のシャッター
水没した市民ミュージアムの地下部分。右にあるのが、搬入口のシャッター

 川崎市議会第5回定例会が25日開会し、台風19号の被害に対応した補正予算案など計36議案が提案された。福田紀彦市長は本会議冒頭の提案説明で、市民ミュージアム(中原区)の地下収蔵庫が浸水し、多数の所蔵品に被害が出たことについて「次代に引き継がなければならない歴史的、文化的な資産を毀損(きそん)した責任を痛感している。貴重な資料や作品を寄贈してもらった関係者、市民の皆さんに心からおわびする」と陳謝した。

 市民ミュージアムの地下収蔵庫には絵画や浮世絵、古文書、民具、写真、漫画雑誌、映画フィルムなど約26万点が収められているが、被害の全容はまだつかめていない。

 補正予算案では、分野別に9室ある収蔵庫のうち、主に古文書などを収めていた庫内から約4万点を搬出して冷凍保存するための費用2100万円を計上。古文書はカビが発生しており、早急に損傷を止めるために冷凍する必要があるという。

 本会議の代表質問で、同ミュージアムの被害状況を問われた福田市長は「所蔵品の搬出作業の中で確認し、適宜明らかにしていく」と述べた。

 市は現在、ミュージアム敷地内にプレハブの一時保管所を建設している。本年度中に洗浄や乾燥の応急措置を終え、その後は分野ごとの専門事業者に修復を依頼していく方針を示している。

 
 

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