任期満了に伴う真鶴町議選(定数11)が19日告示され、5日間にわたる選挙戦の火ぶたが切られた。2人が落選する少数激戦に、候補者たちは名前や公約を浸透させるため、届け出を済ますと早速、選挙カーや自転車で町内へと繰り出した。
ベテラン現職は出陣式で、現町政との強いつながりをアピールするとともに、「議会を引っ張るリーダーになる覚悟はできている」と声を張り上げた。駆け付けた国会議員は「非常に厳しい選挙。一票一票、掘り起こさなければ」と支援者らの気を引き締めた。
現職の女性候補は事務所を埋めた支持者らに、4年間の自らの取り組みを報告。「こつこつと積み上げてきたことをここで花咲かせなければ、意味がない」とし、「子育て世代も高齢者も、安心して住み続けられる町にしていきたい」と力を込めた。
同町では過疎化が進む。事務所近くの駐車場でマイクを握った新人候補は「『このままではいけない』という気持ちだけで、身一つで立候補した」と出馬理由を説明。「一人一人の熱い気持ちに全力で尽くしたい」と支援者に感謝しつつ、選挙カーに乗り込んだ。