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宮前区役所移転へ 市民館、図書館も鷺沼駅前に 川崎市

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2019年2月4日(月) 17:00

宮前区役所など3公共施設の移転方針が決まった東急田園都市線の鷺沼駅前
宮前区役所など3公共施設の移転方針が決まった東急田園都市線の鷺沼駅前

 川崎市は4日、東急田園都市線鷺沼駅前(宮前区鷺沼)で計画されている再開発事業に合わせ、同区役所と市民館、図書館を移転する基本方針案を発表した。2026年度までに市民館と図書館を先行してオープンさせ、区役所は30年度までの供用開始を目指す。

 基本方針案によると、区役所は鷺沼駅北側街区に建設予定の都市型住宅の低層部に移転させる。道路を挟んだ駅前街区には交通広場や商業施設を整備し、上層階にホールを含む市民館と図書館を設ける。

 同駅前の再開発計画は、現在のバスロータリーや大型商業施設など約1・9ヘクタールが対象。都市型住宅や文化・交流・子育て支援施設などを一体的に整備する構想を描く。17年8月にJAセレサ川崎、東急電鉄、横浜銀行などで準備組合を設立し、19年度中の都市計画決定、21年度の工事着手を目指して協議が進められてきた。


公共機能の配置イメージ
公共機能の配置イメージ

 区役所や図書館などは築30年以上が経過。最寄り駅の宮前平駅からは急坂を上らねばならず、アクセスの不便さがかねて指摘されていた。昨年2月に区役所などの移転検討を公表した市は、ワークショップやフォーラム、区民アンケートなどを実施。現在の場所で長寿命化して建て替えた場合と移転した場合の整備費を比較して説明するなど、区民の意見集約を慎重に重ねて移転を決断した。

 市は区役所などの移転に伴い、鷺沼駅前の交通アクセスの改善に着手する方針も打ち出した。現在のバスロータリーには乗降場所が4カ所しかないため、1カ所当たりのバス便数は市内主要駅最大の飽和状態となっており、解消を目指す。小田急沿線方面への路線新設や、向丘地区方面などからのアクセス強化を図るための路線再編にも取り組む。

 同日会見した福田紀彦市長は「再開発による交通広場の拡充を契機に、都市機能を集積することは区民サービス向上につながる。宮前区の全体の活性化を促す核としたい」とメリットを説明した。

 市は5日から3月6日まで市民意見を募集。また2月9、10日に区内3カ所で市民説明会を開く。説明会の時間や場所の問い合わせは、市区政推進課電話044(200)2309。

 
 

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