任期満了に伴う伊勢原市長選は、無所属で元県議の高山松太郎さん(62)が現職ら2人を破り、初当選を果たした。投開票から一夜明けた24日、報道各社のインタビューに応じ、抱負を語った。
-一夜明けた感想は。
当初から主張してきた思いが、十分とはいえないが理解してもらえた。責任の重さとともに、これからが大変だと感じている。
-約800票差での勝利について。
半分ぐらいが(自分に対する)批判票だとしっかり受け止めたい。しかし、私の主張が認められたので、将来のまちづくりに向けて成長戦略をつくっていきたい。
-成長戦略とは具体的にどんなものか。
大山・日向地域の観光振興、新東名インターチェンジなどの整備に伴う周辺の土地活用、恵まれた医療機関の活用に取り組みたい。
-就任して最優先で取り組むことは。
事務事業を全体的に見直す。精査した上で、“選択と集中”を行いたい。地域活性化に向けた土地活用などは10年先を見据えなければならない。短期、中期、長期の計画で財政健全化を進めていく。
-機構や人事面の見直しは。
なるべく混乱のない形で、まずは現状がどうなっているのかをつぶさに見てみたい。来たるべき時にそれなりの体制を組みたい。
-来年度から始まる新総合計画については。
まだ詳細を理解していない。主張してきたものがどうマッチングできるのか。慌ててつくるものではなく、いつ策定するのかも含めて考える。
-現職は市長給与を30%カットしているが。
働いた成果が重要で、むやみやたらにカットするものではないが、30%カットは必ずやる。それ以上になるかもしれない。