任期満了に伴う箱根町長選は20日告示される。これまでに立候補を表明しているのは、いずれも無所属の新人で、飲食店経営の田村洋一氏(55)と元副町長の勝俣浩行氏(66)の2人=出馬表明順=で、一騎打ちとなる公算が大きい。投開票日は25日。
両氏ともに新型コロナウイルスで影響を受けている町内の観光業への支援や少子化対策、防災力強化を公約に掲げている。
田村氏は官民一体となった戦略的な施策の展開やインフラ整備を進め、「観光経済の拡大に取り組む」と強調。経営者としての視点を生かし、「縦割り行政に横串を通す」と訴える。
勝俣氏は町が観光事業者への助成を行い、「箱根のブランド力強化を目指す」とする。重要施策への選択と集中で行財政改革を進め、「将来世代に負担を残さない」と主張する。
現職の山口昇士町長は不出馬を表明している。
9月1日現在の有権者数は9886人(男4719人、女5167人)。