横浜市中区の旧横浜市庁舎と隣り合う「関内駅前港町地区」に2029年度、オフィスを核とした超高層ビルが新設される。地権者でつくる再開発の準備組合が7月、計画を発表した。旧市庁舎街区で先行開業する超高層ビルと並び立つ新たな「ランドマーク」について、関内駅前港町地区市街地再開発準備組合の田原仁理事長に聞いた。
─港町地区の再開発構想が浮上した経緯は。
「隣接する旧市庁舎の移転方針が示され、09年に港町地区の将来像を探る研究会を発足させた。当初は既存ビルの大規模改修や建て替えも検討したが、都内の再開発エリアを訪ね回り、数十回を超す勉強会を重ねた結果、地権者の間で方向性が固まった」