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海老名、開発で存在感 駅前にマンション 電鉄系不動産2社

経済 | 神奈川新聞 | 2018年2月25日(日) 11:11

「リーフィアタワー海老名アクロスコート」の周辺には今後もタワーマンションなどの建設が予定されている(小田急不動産提供)
「リーフィアタワー海老名アクロスコート」の周辺には今後もタワーマンションなどの建設が予定されている(小田急不動産提供)

 JR東日本、小田急、相鉄の鉄道3事業者が乗り入れ、駅前再開発を契機に活況を呈する海老名駅周辺。複数の大型マンションの供給が始まっているが、都心へのさらなるアクセス向上を踏まえ、特に電鉄系不動産2社が手掛けるタワーマンションが注目を集めている。県央地域の商業、居住の拠点として海老名の存在感が高まっている。

 海老名駅周辺で建設が進むタワーマンションは、相鉄不動産(横浜市西区)などが共同開発する「グレーシアタワーズ海老名」と、小田急不動産(東京都)などが手掛ける「リーフィアタワー海老名アクロスコート」。
 「いま、県央地域でマンション購入を検討している消費者はほとんど、海老名のタワーマンションを見学している。非常にインパクトのある物件だ」。県央地域でマンション開発を行う大手デベロッパーの担当者は話す。

利便


 海老名駅周辺は鉄道3事業者が乗り入れるほか、圏央道のインターチェンジもあり、元来、交通利便性が高い。3月には小田急線で、上下各2線にする「複々線化」によって、沿線各駅から都心までの所要時間が短縮する。さらに、相鉄線は2019年度下期にJR線、22年度下期に東急線との相互直通運転開始を控える。
 両物件は5千万円台中心の価格帯や販売時期などが重なり競合しているが、交通アクセスをはじめ街の利便性向上を背景に相乗効果でにぎわい創出を狙う。

愛着


 
 相鉄不動産と伊藤忠都市開発、鹿島建設が共同開発するグレーシアタワーズ海老名は、同駅西口に15年誕生した新街区「扇町」に立地。地上25階建てのイースト棟とウエスト棟の2棟で計477戸。イースト棟は19年5月、ウエスト棟は20年1月完成予定だ。
 「ワンランク上の生活を家族で楽しんでもらうこと」を重視。豊かな植栽、健康管理や共用施設の予約ができるITサービスシステムなどが特徴だ。相鉄ブランドに愛着を持つ沿線住民が、住み替えで購入するケースも多いという。

立地


 一方、小田急不動産と三菱地所レジデンス、小田急電鉄が販売中のリーフィアタワー海老名アクロスコートは、小田急、JR両駅間に広がる大規模複合開発エリア「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」内で建設が進む。駅東西にアクセスしやすい立地などがポイントだ。
 地上31階建て、総戸数304戸、19年10月完成予定。開発エリア内には商業施設やオフィスなども計画されており、小田急不動産の担当者は「街のポテンシャルを広く周知したい」と話す。

支援

 
 両物件とも若いファミリー層のほか、子どもが独立したシニア層が駅に近い立地条件を好み、沿線の一戸建てから移り住むケースも多いという。海老名駅周辺への住み替えの増加と相まって、住民が移転した住宅をどうフォローしていくかも課題として浮上している。
 小田急不動産はリーフィアタワー海老名アクロスコートの購入者に対して、一戸建ての買い取り保証をするサービスを提供。相鉄不動産は、南万騎が原駅前再整備について住み替えサポートを実施しており、沿線全体での展開も検討しているという。

 
 

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