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コロナ時代の旅(上) 変化 「観光」から「滞在」に

経済 | 神奈川新聞 | 2020年9月20日(日) 15:00

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で大きな打撃を受ける観光業。「コロナ時代」における旅の在り方を探った。

「星野リゾート 界 仙石原」の客室からは雄大な仙石原高原が見える=箱根町

 9月上旬。星野リゾート(長野県)が運営する高級温泉旅館「界 仙石原」(箱根町)の駐車場は平日にもかかわらず、県内や都内ナンバーの乗用車で埋まっていた。

 「ありがたいことに本日もたくさんの予約をいただいています」

 池上真敬総支配人は、そうほほ笑んだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの宿泊施設が苦戦する中、その存在は際立っていた。

 コロナ禍で旅行業、観光業は大きな打撃を受けている。観光庁が公表した主要旅行業者の旅行取り扱い状況によると、緊急事態宣言下の5月は国内旅行の総取扱額が前年同月比96・6%減と激減。6月は同87・9%減、7月は78・4%減とやや上向いたものの、回復には依然ほど遠い。

 「界 仙石原」も例外ではない。4、5月は稼働率が前年同期比6~7割減まで落ち込んだという。

 変化の兆しが見え始めたのは緊急事態宣言解除後のことだった。6月から予約が入り始め、7、8月は稼働率が前年同様90%までに回復。客足の戻りは、同社が運営する宿泊施設の中で最も早かったという。

 なぜか。理由の一つとして、池上総支配人は「コロナ禍におけるお客さまのニーズと旅館のコンセプトが合致することが挙げられるのでは」と分析する。

 「界」は同社が2011年から全国で展開する温泉旅館ブランドだ。ゆったり過ごせるように客室数を少なくし、当初から「上質な空間」や「洗練された心地よさ」にこだわってきた。

 18年7月に開業した「界 仙石原」は、大涌谷温泉の露天風呂を全16室に完備。最も広いスイートルーム(103平方メートル)は広々としたリビングスペースやテラスを兼ね備えている。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の効果もあり、1泊1人5万円以上する高単価の客室も数カ月先まで予約が入っているという。

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